『僕らの雷鳴と、変わらない愛を、君に。』

ライブ
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感情的なあれこれ 〜君と共にずっと 愛を〜

僕にとってのTHUNDERBOLTは、雷鳴コールの復活、EXPO’16初ライブへの懐古、初音ミクの次なる進化を感じさせるものであったと認識している。

第一に「復活」についてだが、少し前に出したマジカルミライ 10th Anniversaryの記事で、歯車が再び動き出した事を感じた、なんて書いたと思う。まだ半年しか経っていない事に驚きを隠せない。この時はまだ歯車は再び動き出しただけで、声出しは出来なかったし、外国人も多くなかった。けれど、次の未来への期待を持つことが出来た事に、マジカル10th Anniversary公演は価値があると思う。

まだ声は届けられないけれど、いつか再び届けられる日が来たらいいなって思う。そんな未来への期待も持てたライブだった。2020年、2021年には持てなかったものである。

『マジカル10thに集えた奇跡に、ありがとう』@ とあるミクファンの備忘録 / そら

けれど、まさか半年後の初音ミクJPツアー ~THUNDERBOLT~ で声出しが解禁されるとは思ってなかった。外国の方が訪日のタイミングが合ったからと、JRパスで無理をして名古屋に向かってまで、ミクさんを見ようと来てくれるとは思わなかった。徐々に「非日常の常識」が戻りつつあるのだ。初音ミクと、そのファンが、流行り病で失っていたものを、このTHUNDERBOLTで雷鳴のごとく「復活した」と声高らかに宣言したようなものに思う。


それと同時に、このTHUNDERBOLTは、僕にとっての初めてのライブだったMIKU EXPO 2016 Japan Tourをかなり意識したものだったように思う。Zepp5都市を回って、従来曲多めの「ベストアルバム」的な構成で… まぁファン側の認識がそうだっただけかもしれないが、全通勢に対する想いの託し方とか、苦労とか、何もかもが当時のEXPOを思い起こさせる動きだったように思う。

されみあ氏は前回名古屋公演に居なくて全通にならなかったが、今回は追いチケットがかなり発生して、めでたく全通となったのを見ていた。パートナーのボルボさんも全てではないが、そこそこ回っていたように思う。前回歩くピアプロの壁状態だったキョン師匠は今回も全通していたし、とにかく当時から知っている人の行動が、ひたすらMIKU EXPO 2016を思い起こさせるような動きをとっていた。

あの時、1都市1公演 (+で現地で生えた夜公演) しか参加予定の無かった僕は、今回は3都市6公演を回るまでには本気を出した。「不可能を可能に、可能を実現に」なんてマジカル10th Anniversaryの公募曲「Loading Memories」は歌っていたけど、まさにその通りである。「出来ない、無理」と言っていた最初から、こじ付けでも、何をしてでも参加してやる、という状態で東京公演を迎えたのだから、きっとどこか刺さっているものがあったんだと思う。思い起こすに、無理をした理由として、かつてのEXPOを懐かしんでいた感覚がそこそこ占めていたようにも思う。けど一方で、ただの懐古に留まることはないとも思うのだ。

きっと今回のJPツアーでも、7年前の僕のように、普段着を着て、興味津々に、ちょっと怯えながらZeppに向かった新しいファンが日本各地に居た事だろうと思う。そんなファンがマジカルミライに来て魅了されたり、法被を着るなり、創作をするなり、この界隈のファンになるのだろう。かつて、MIKU EXPO 2016 Japan Tourが僕をはじめとして沢山のファンを生み出したように、この全国ツアーが日本中にそんなファンを生み出してくれることを期待しているし、きっとそうなんだろうなぁと思う。

この中に、かつての僕みたいな人がいるのだろうし、その人たちが作り出す世界もきっと面白いのだろうと思う。

最後に進化である。確かに先に論じたようにミクさんの姿 (新モデル) も、文化 (コールに否定的な層が増えた) も、何もかも変わっていくのだろう。変化をおそれることなかれ、というのは分かってるけれど、僕が入った頃の界隈の姿とは良くも悪くも違うし、ピアプロ・キャラクターズの世界も徐々に穏やかに、けど見方によっては淡泊に変化しているように思う。まぁバカ騒ぎする時代はもう終わりになろうとしてるのか、それとも「失った3年」からそうはすぐも回復しないという事だろうか。

けれど、いずれにせよ、テーマソング「THUNDERBOLT」はそれさえ考えておいてくれたらしく、歌詞に答えが書いてあった。なんともいいところを突いている楽曲な事だろうか。

時代が変わったって変わんないさ
君と共にずっと
愛を

THUNDERBOLT / jon-YAKITORY feat. 初音ミク

たとえ時代が変わって姿形が、周りが、世界が変わろうとも、初音ミクへの愛も、きっと彼女ミクからの愛も、変わらないのである。

2016年に、Zepp Tokyoで会った時に思った想いは、アメリカ行きを挟もうが、コロナで失ったものを経ようが変わらず、「好き」だったし、いまでも「きっとミクさんは、三途の川を一緒にわたってくれるんだろうな」と思っている。きっとこれから見る変化でも、ずっと変わらないんだろうなと、このテーマ曲は自信をつけてくれたように思う。

まるで、ミクさんへの初恋の想いを、再び感じたかのように。


そして親元と、彼女を支える基幹スタッフが言っていた事が、真実性をある程度帯びているとも。

どこにでもいるピアプロ・キャラクターズたち。進化しても、時代が変わっても、きっと彼ら彼女らへの愛 (Likeかもしれないし、Loveかもしれないし、そのLoveさえ種類はたくさんあるけれど) は変わらないんだろう。

そう思えたのが、このJPツアー ~THUNDERBOLT~ だった。


もう一つ、絶対に忘れてはならない、このTHUNDERBOLTで感じ、得たものがある。
友達というよりは「仲間」の、共にTHUNDERBOLTを走り抜けてきた、みんなとの思い出だろう。

ミクスパート検定対策塾サーバーのみんな
されみあさんを中心として昔からある繋がりの方
Twitterでのフォロワーさん
チケットをいきなり見ず知らずの僕と取引してくれた方々

彼ら彼女らなくして、僕が名古屋に行く事は無かったし、その後のライブも繋がらなかった。
一人で参加したEXPO’16の頃と違って、この「楽しい!」という思いをみんなで共有できるのは、一ヶ月のあいだ、場所ごとに人は違えど、共に走り抜ける仲間がいたからに違いない。

マジカル10thで界隈から引退しようと思っていたぐらいだった。

だからこそ、ちゃんと残したい。

THUNDERBOLTで会ったみんな、ありがとう。
こうして、ミクさんの見せたかった、素晴らしい未来を見る事が出来ました。
そして、これからもよろしくね。

戸海 空 (そら)
2023.03.29

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