MMDのぶっこ抜き/リッピングモデルについて

先日、自分のTwitterのタイムラインに、こんなツイートが流れてきた。毎度恒例の「ぶっこ抜き」に関する警告である。

これにそれを配布しているFlyingSpirits-P本人がリプライで「著作権表示してるんだし、何の問題があるんだね」と反論していたのでリプ合戦をやった訳だが、ふと気が付いた。もしかしたら、多くのぶっこ抜きを行う連中は、なぜ我が国ではあんなに叩かれるのかを知っていないのではないか、と。

そこで、今回のこの記事ではなぜぶっこ抜きに関する歴史と背景を取り上げながら、説明したいと思う

8月17日に意見を反映させ、一部記事内容の表現の言いかえ、追加文章を入れました。

ぶっこ抜き (リッピングモデル) とは?

日本では一般的に「ぶっこ抜き」とか言われるこのタイプのデータだが、一体何を「抜いている」のか疑問に思う人もいると思う。普通に遊ぶ分には、ゲーム内のデータなど意識せずに済むからだ。

ここでの「抜かれる」対象は商用ゲームであり、それこそモンハンとかProject DIVAとかアイマスとか、立体的なキャラクターのデータ (3Dデータ) を含むゲームであれば何でも対象となりうる。酷い例だと、アーケードゲームですらクラックされてて、一体どこから流れたんだって感じのデータもある。調べると、人型以外でもカーレース系ゲームから車のモデルを抜いたりも見られるようだ。

抜かれたデータを使う動機は様々だ。

  • 誰も自分の推しや欲しいキャラ、データを作ってる人がいない。
  • 自分で作る知識、能力が無い
  • 公式に如何に近いかを第一と考える

ただ、個人的には一番最後を理由としている事例が多いように思われる。有志による再現モデルより、ぶっこ抜けば公式モデルそのものである。有志の再現モデルより細かい所まで出来ている (その物だから) のであれば、この問題を意識していない人ならば好んで有志モデルを使う人は少ないだろう。
(有志活動な二次創作より、公式を第一とする昨今の文化変化によるものと私は見ている)

一方、ぶっこ抜く側には技術自慢の側面があると見ている人もいる。
とはいえ、後に述べる「ぶっこ抜く/独自フォーマットからの変換ツール」の提供者は技術自慢の側面もある (MITライセンスを付けて著作権表示を要求している) が、ぶっこ抜きツールを使い、変換しているだけの連中に、技術自慢の側面があるようには思えないのである。

なぜ日本ではマズいのか?

では何故上記のような公式モデルを抽出し、使う行為がまずいのか。多くのWeb記事を探してきて、それを説明しているWebページがそこまで見つからない (「成らぬことは成らぬのです」原理で押し通してる) ので、なぜマズいのか考えてみたいと思う。

契約違反/プロデューサーの呟き

まず、なぜ「成らぬ事は成らぬ事」原理で通されるか、それはあくまで「道徳的」だからではないか?と考えた。つまり、人々はぶっこ抜きを使ってはいけない理由を道徳的なものとして捉えているからではないか?と。そして、それは「開発者/制作陣の意思」なのではないか?と。

ゲームの開発プロデューサーのツイッターアカウントとかを見ると、そのようにぶっこ抜かれている事に疲弊しているツイートを見る事がある。下記はProject DIVA Arcade (現FT/Mega39’sシリーズ) を担当している大崎氏のツイートである。

プロデューサーの機嫌を損ねればそれこそ、その他の有志の二次創作も禁止されたり、ゲームシリーズの続編が出なくなるリスクを抱えているが故に、日本人は道徳的な面からもぶっこ抜きは許されない行為と捉えているのだと考えられる。あくまで道徳的であって、だから成らぬ事は成らぬのですと説明するしかないのではないか?と。

ついでに言うと、ぶっこ抜かれたくない意思は立派にゲームパッケージにも書いてある事だ。日本においては多くのゲームが、リバースエンジニアリング (データの解析行為) を禁じている。これを破る事は、購入時に発生する契約に対する違反であると同時に、後述の著作権法周りの問題とも重なってくる。

以下解説から法的な内容を含みますが、これは法的なアドバイスではありませんし、実際にこの解釈が正しいのかどうかは分かりません。本当に詳しく知りたければ、読者自身で弁護士でも雇ってください。
(非弁行為・マサカリ回避のための告知。IANAL、TINLAとも)

違法UP/DL等の著作権侵害

これが道徳面以外において、多くの人が主張している法的な面である。データ自体を落とす行為や、それを使う事が著作権違反であるという主張である。確かに、ぶっこ抜かれたモデルデータや、テクスチャ (肌や服の色とか) データはゲーム会社が著作権を有するデータではある。

したがって、それを

  • 勝手にアップロード (公衆送信権侵害、映画の違法アップロードと同じ)
  • 誰かがダウンロード (映画の違法ダウンロードと同じ。2021年以降施行の改正著作権法でプログラムも対象に)
  • 許諾されていない使用方法で使う事 (翻案権侵害)

という問題を指摘する事が出来る。おそらく、ここではカバーしきれないような著作権でも侵害している筈だ。

ちなみに、2021年の改正著作権法では違法ダウンロードの対象にプログラムが含まれ、一定の要件の元で刑事罰化されるので、更に問題になる。その面を抜いても、「ぶっこ抜く側」も、「それを使う側」も民事上の損害賠償を負うリスクを抱えることになる。これらの著作権侵害は親告罪ではあるが、先述の通り、版権元は喜んではいない事は分かっていると思う。

参考資料
有斐閣「ポケット六法 (令和2年版) 」
ITmedia News「改正著作権法が成立 漫画・書籍など違法DLの対象拡大 21年1月1日に施行

技術的保護手段の回避

更に言うと、著作権法には「技術的保護手段を回避したら私的利用ではない (意訳) 」とある。不正競争防止法にも「技術的保護手段の回避の禁止」があるので、そっちも言えるかもしれない。

著作権法上の技術的保護手段とは「コピー自体を防ぐ物」である。PS4のセキュリティ回避はこっちに触れそうである。
別に技術的利用制限手段 (アクセスコントロール技術) というのも出てくるが、それは視聴や使用を防ぐ手段 (DRM) であり、モデルファイル自体が独自フォーマット使ったり、暗号化キーを付けているならばこれに該当しそうである。

実際にゲーム内のセーブデータを改ざんするツール (結構有名なCYBER ゲームエディタ) が似た不正競争防止法違反で代表取締役らが刑事事件沙汰 (書類送検) になった事例もあったりする。

まず「ぶっこ抜き」を行ってる連中は業務として抜いている訳では無さそうだし、ぶっこ抜くコードを書いているのは別の開発連中 (Githubを漁ればフォーマットの解析結果、変換ツールとかを掲載している人がいる) なので、不正競争防止法違反よりは著作権法違反の方が要素としては大きそうな気はする。

「ぶっこ抜く」行為がデータを保護する機構 (PS4のセキュリティなり) を回避していて違法 (著作権法第30条1項2号、技術的保護手段の回避) であり、ファイルに暗号化でもかかっていれば、それを解除することになるが、そんなツールを所持している時点で更に違法 (著作権法第113条3項、技術的利用制限手段の回避)である。

技術的保護手段を回避して、「私的利用」の対象外になった場合であれば、同法119条1項を根拠に「十年以下の懲役若しくは千万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する」とは言われるものの、同法第123条1項を根拠に親告罪であって、版権元が訴訟して初めて問題になるかもしれない。

しかし、技術的利用制限手段についてはどうも親告罪ではないようである。親告罪を定める著作権法第123条1項には、第120条の2 第1号の違反は含まれていない。加えて言えば、技術的保護手段についてもツールの保持で第120条の2 第1号の違反になりうる。つまり、「三年以下の懲役若しくは三百万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する」を真に食らう事になる。

通則 (3条20号) → 技術的保護手段の回避 (30条1項2号) → 罰則 (第119条1項) → 親告罪規定 (第123条1項)
通則 (3条21号) → 技術的利用制限手段の回避 (113条3項) → 罰則 (120条の2 第1号)

あくまで技術的保護手段を根拠とする論理は「ぶっこ抜く側」が違法になる根拠に過ぎないが、ついに「ぶっこ抜く側」が問答無用で刑事罰を食らうような事案になってきた訳である。

そんなデータを、果たして使う事が正しいのか。

参考資料
有斐閣「ポケット六法 (令和2年版) 」
B-CAS「法律について
日本経済新聞 「違法ダウンロードに罰則、DVDリッピングも違法化

二度目になりますが、ここまでの説明は法的なアドバイスではありませんし、実際にこの解釈が正しいのかどうかは分かりません。
本当に詳しく知りたければ、読者自身で弁護士でも雇ってください。

まとめ -なぜ日本では使ってはいけないのか?-

ぶっこ抜く人間は日本においては少ないと思うが、一応最後に「どの立場がどれに触れるか」をまとめようと思う。日本でぶっこ抜きがいかなる理由であれ、許される事は無い事を、私は強調したい。

ぶっこ抜く側

  1. 開発陣、プロデューサーの意向に反する
  2. ソフトウェアを購入した時の契約に反する
  3. 著作権のうち、公衆送信権と翻案権は確実に侵してる
  4. 技術的保護手段の回避で私的利用の範囲から外れている
  5. 技術的保護手段/技術的利用制限手段の回避を行うソフトウェアの所持

ぶっこ抜く側は5で特に刑事罰を食らう可能性があるだろう。こいつは親告罪では無いからである。

ぶっこ抜きを使う側

  1. 開発陣、プロデューサーの意向に反する
  2. ソフトウェアを購入した時の契約に反する
  3. 違法ダウンロードをしている。(2021年以降は刑事罰にも)
  4. 翻案権は確実に侵してる

一応、使う側は親告罪になっている所だけやらかすので、即逮捕みたいな事は無いと思う。とはいえ、犯罪行為になっているのは間違いないので、辞めた方がいいだろう。

これらの理由を私は日本ではぶっこ抜きを使ってはいけない根拠としているが、中には付け加えたい人もいると思う。コメント欄でコメントしていただければ、原則公表するし、それに合わせた修正も行うつもりだ。(実際、このまとめはそれを反映したもの)

なぜ英米では許されているのか?

使っちゃいけない理由には道徳的な面から、中には違法となりえそうな根拠は色々とあるが、法律というものは日本の法律が世界中に通用する訳では無い。

その中でも、アメリカ (とイギリス) は文化的にも大きく違えば、更に言うとこの二国にある厄介な考え方「フェアユースの法理」 (英国ではフェアディーリング) という物が存在して、ぶっこ抜きが日本における「同人活動」程度にしか扱われていないのである。

文化面 -改造する事は権利である-

アメリカでは、改造する事は文化の一部を成している面がある。

我が国ではゲームはコンソール機と共に発展してきた。したがって、改造行為はそこまでは無かったとされる。しかし、海を越えた向こう側ではパソコンこそがゲーム端末であったのである。そんな事もあって、ファイル構造を解析し、勝手に機能を追加したりというのが日常茶飯事だったのである。

詳しくは、Googleで「MOD文化」とかググれば出てくる。ただ、これはMinecraftやCS:GOのようなゲームソフトが「Mod (有志による改造パッチ) 」を許している事からも見られるだろう。オリジナルのデータを加工していたり、サポートの問題や著作権の問題等を抱えながらも、それより作ってしまえと言う考えで結構発展してきた面がある。というか、CS:GOに至っては当初はただのModの一種に過ぎなかったものが、単独のゲームにまでなったパターンである。

(8月17日追記) MinecraftのMODらは単なるパッチに過ぎず、違法性を有するデータを持ち込んでいないから違うのではないか?という意見を見かけたが、確かにあのゲームはそうである。一方、この記事にあるTotal Conversion系やProject DIVA XからF2に移植したMODのような、純粋な機能拡張ではなく著作権を侵害したデータの移植を行っているMODもあり、そのようなものは常に米国でも「著作権の問題」の議論の対象となってきた。

もちろん、中には否定的な会社もおり、そのような場合はセキュリティや暗号化をかける訳だが、そのようなソフトでも改造しては封じられるイタチごっこで成立してしまっているのだ。

日本における同人活動と同じで、やってたら違法ながらも文化になっていた訳である。

話を戻すとして、日本で問題となる「ぶっこ抜き」は、このMod行為の一環として、彼らは行っているように私には見えるのである。

先ほど「Githubを漁ればフォーマットの解析結果、変換ツールとかを掲載している人がいる」と言ったが、このツールの開発者が目的としているのはMod開発用であり、ぶっこ抜きはその過程で生まれる編集可能なモデルファイルをMMDに変換して生まれる、副産物に過ぎないからである。

法律面 -フェアユースは万能?-

とはいえ、Modも違法性と表裏一体であるとさっき表現した。
では、どのようにしてぶっこ抜きを行う人は合法であると主張しているのだろうか?

三度目になりますが、ここからの説明も法的なアドバイスではありませんし、実際にこの解釈が正しいのかどうかは分かりません。
本当に詳しく知りたければ、読者自身で弁護士でも雇ってください。

そこで、まさに今回問題になった「FlyingSpirits-P」本人の動画を一例に取り上げてみたいと思う。

(このスクリーンショットは、リプ合戦後に撮ったものであるので日本法で違法である旨を表示している)

この中で一番特徴的なのは、下記のポイントである

  • Credits (原著作者表示) を行っている
  • このコンテンツがフェアユースに該当すると主張している

ここで、冒頭で厄介だと言った「フェアユース」が出てくるのである。

フェアユースの法理とは、アメリカ合衆国内における著作物を利用しても要件に当てはまっていれば公正な利用として著作権侵害とされない「判例」である。日本語では「公正使用」とか訳される。

“Notwithstanding the provisions of sections 106 and 106A, the fair use of a copyrighted work, including such use by reproduction in copies or phonorecords or by any other means specified by that section, for purposes such as criticism, comment, news reporting, teaching (including multiple copies for classroom use), scholarship, or research, is not an infringement of copyright.”

17 U.S.C. § 107

フェアユースは、「批評、解説、ニュース報道、教育、研究、調査等を目的とする」利用に適用されるが、「等」とあるように、フェアユースになるかどうかは

  1. 利用の目的 (営利性が無いか?)
    1. 元の著作物の市場との衝突が少なく、元の著作物には存在しない付加価値をつけた利用 (例. パロディ) だと、商用でも認められる事がある
  2. 著作物が芸術性を帯びるか (学術論文/機能性を目的としているか?)
  3. その「著作物の使用」が自身の制作物において「必要な量」か? 
  4. その利用により、市場に悪影響を及ぼすか?

が判断の基準となる。

上記の内、訴訟においてフェアユースか判断する際は、1と4が最大の争点となる。1の目的が非営利である場合、原告 (権利保持者) が4において「市場への悪影響」を証明する事で覆せるのである。逆にいうと、米国法では、非営利である限り、余程の事情がないと何をされても文句を言えないのである。

これは日本で同人が黙認されているのと同じような効果を果たす。ただ、ここからが問題点であるように私には感じられる事を述べる。

欧米では非営利であれば著作物をアップロードしても原則的にフェアユースであって、フェアユースを主張しておけば、許されると誤解されている面がある。おそらく、ぶっこ抜きを行う海外の者は、「無償」なんだし、キチンと原著作者は明記しているのだから、フェアユースなんだと思ってる節がある。映画とかの違法アップロードコンテンツには、大体この表記を付けているぐらいである。(もちろん、そうではないコンテンツも含まれる事を留意すべき)

実際、FlyingSpirits-Pの反論には「ゲームから抜くことは違法ではない (おそらくDMCAのSection 1201の例外を根拠としてる) 」「無収益である」「版権元はキチンと表記している」という理由が見れる。

とはいえ、フェアユースは裁判で主張して争い、確定して初めて成立するものであって、掲げれば許されるための免罪符ではない。

一方で、アンフェアな使用 (著作権侵害) と認定されるには著作権者が訴えないといけないのである。インターネットに上がっているコンテンツに対しては、DMCA (デジタルミレニアム著作権法) に基づく取り下げ要請を行い、それに反発し、それで訴状が届いて初めてフェアユースか否かの争いが始まるのである。

大体の場合、DMCA通報を食らえば先述のMOD文化の通例である「しぶしぶ諦める」を選ぶことが多い。

したがって、ぶっこ抜きモデルを米国 (英国でも似たようなものではあるが、詳しくは解説しない) でアップロードし、ダウンロードし、使う分には版権元が何もしていない以上、「グレーゾーン」に過ぎないのである。いうなれば、親元が怒らない限り「米国と英国では許されている」である。

どうなっていくのか?

そもそも論として、ぶっこ抜きを行う連中がアメリカやイギリス等のフェアユースの法理を持つ国に住んで居るのかどうかの疑問が残る。

とはいえ、彼らは誤ったように見えるフェアユースの法理を盾に、DMCAに基づく動画の取り下げ通報でもされない限りはグレーゾーンのまま、配布し続けるだろう。米国で版権元が怒らない限りはグレーだから、海外でぶっこ抜き、そして使われる分には我々は口出しできないのである。
これまで通りであるならば、版権元は何もしないから、結果的に配布が止むことはないし、かえって増えると私は考える。

一方日本人コミュニティは?

その中で日本人MMDコミュニティはぶっこ抜きに対し、徹底的な反対運動を続けている。確かに日本の価値基準から見れば違法だし、版権元の考えに沿う正しい事ではあるかもしれない。私自身も、日本に居住する者として、ぶっこ抜きは許されない行為であるという認識の元、本記事を書いている。
(実際、ぶっこ抜きしか存在しないProject DIVAモジュールを日本で合法的に一つ作り上げた。)

ただ、だからって外国人に対する排斥的思想を持ち始めたり、誤って使う者がいれば改善を促す前に界隈からいきなり追放したりと、目に余る行為を行っているように見える。

彼らの動きが現地の法律上はグレーゾーンに過ぎないと分かった今、我々日本人が外国人の行う「ぶっこ抜き」に怒っても仕方がないように思う。

版権元が適切な対処を行えば良いだけであり、権利を持たぬ外野が騒ぐ事ではない。

そして、彼らにとっては「ぶっこ抜き」を使う事は、版権元が怒らない限り、我々の行う同人活動と同等なのであるのだから。

もし我々日本人が外国人に対し、我が国では違法なんだから、お前らも使うな!と押し付けたとする。しかし、それはオタクの中でも議論の対象となる「海外の二次元ロリ規制に基づいて我が国も規制せよ」という理論に近い所を感じる。後者は文化の押し付けだ!と怒るくせに、ぶっこ抜きの禁止はグレーのままの外国にでも押し付ける。ダブルスタンダードも良い所である。

日本人は、何をしていくべきか?

私が思う日本人MMDコミュニティがこれから進めていくべきポイントは以下であるように思う

  1. 外国でのぶっこ抜きに対して攻撃しない。グレーゾーン行為に過ぎないかもしれないから。
  2. もし出来るならば、ぶっこ抜き提供者に対して日本では違法行為と教える。
    1. ついでに規約にこれは日本では使ってはいけない旨を追記するよう要請する。
  3. 日本国内では「なぜぶっこ抜きはいけないのか」を告知、広める。

幸か不幸か、今回この記事を書くきっかけとなったFlyingSpirits-Pとのリプ合戦の結果、彼はモデルのダウンロード項目に「日本では違法である」旨をYoutube上の全動画詳細、コミュニティ投稿に書く事に同意してくれた。それを追う形で何名かのぶっこ抜き投稿者も似たような事をやり始めている事を確認している。

最後に

確かに日本では100%違法だし、日本人の価値観には明らかに合わない行為だ。嫌うのは仕方ない。
一方で、海を越えた向こうでは同人活動と同程度のグレーゾーンに過ぎない行為なのだ。

もし、この記事を読み終えて怒りしかなかったのだとしても、事実の一つとして「海外の人の頭の中を知れた」と思ってくれたらいい。それを嫌うのか、それとも納得するのか、はたまた賛同するのかは、各読者自身が考えてほしい。

ただ、私の意見として、外国の人間を日本の法と道徳に合わないからって潰すのは誤っている。
そして、一人をつぶしても後継は生まれる。完全に消すことは、版権元が怒らない限り、無理だ。

ならば、私としては最大限争いにならないように、互いに文化を嫌いであっても尊重しあう、それしかないのではないだろうかと思う事案であった。

多分文句があったりマサカリ投げたい人間もいるかもしれない。
Twitterで「あの記事は」って言う批判のされ方をすると、こっちもせっかく良い意見であっても追う事も出来ない。
是非、コメント欄へどうぞ。

コメント

  1. dson1975 より:

    物凄くタメになりました。
    簡潔に分かりやすく纏めていただきありがとうございます。

  2. 匿名 より:

    ぶっこ抜きを許容する文化は日本にもありました。なくなったのはTwitterの登場で誰でも作者としての同一性を持てるようになったからではないかと思います。

    英語圏でのぶっこ抜きに対する日本人作者降臨がうまくいかないのは、フェアユースの概念や、技術力のある作者はどうせ豪邸に住んで豪遊している金持ちだろうから多少の金銭的被害は問題ないといった微笑ましい誤解もありますが、多くはコミュニケーションの問題です。

    特に「転載禁止(no reposts)」、「有償再配布禁止(no paid/commercial reproductions)」、「改変禁止(no modifications/derivative works)」、「R18利用禁止(no pornographic use/for SFW content only)」辺りの簡潔な定訳がなく(括弧内は私訳です)、よく効く統一されたテンプレがなく、個々の作者が難解な古語で共感しにくい警告文を書いてしまったり、初手でファンレターのように長々と思いを伝えてしまい、目的と逆にポジティブで御せる奴、とか怒ってるけどマジメちゃんでどうでもいい奴、と受け取られたりして落とし所を見失うケースを見ます。

    特に初手長文と「許可を取って〜」「Please…」「ご遠慮下さい」に対しては高確率で向こうのラインが「削除には応じないが、対話は閉ざさない」に設定されがちです。

    あちらの文化にこちらが理解を示すべきところは多々あるかもしれませんが、攻め方次第では相手の行動をもう少し詰められると思います。

  3. 殺人街 より:

    モーショントレース自動化ツールの開発も進んでいるし完成したら
    モーション職人の負担が減る

    ぶっこ抜くのはいいが、MMDで使う必要性がまずないことを理解させよう

    MMDは誰でも(無料で)、簡単に 踊らせることができるツールで有ること
    とにかくMMDはタダで楽をすることが目的なので

    技術自慢や、私が作った、配布したみたいなぶっこ抜きは
    MMD以外でやってくれという説明でOKです

    3D動かすツールなんて有料で高性能なものがすでに昔からあります
    MMDは3D知識がなくてもすぐ楽しめる無料ツールレベルだと伝えれば
    彼らの行動に価値がないものだと
    解ってもらえるんじゃないだろうか?

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