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もともと創設したサークル向けに作っていた文書「マジカルミライの歩き方」から、アパホテル&リゾート〈東京ベイ幕張〉 (以降アパ幕張とも) に関しての記載内容を切り出して、追加調査して盛ったメモ帳がわりのあれこれ。
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なぜこんなものを?
マジカルミライの間、アパ幕張に泊まると、立地の良さもあって殆どが法被を着た実質的な第二会場になっていること、また大手オフ会が長らくここの高層フロアで開催されていたりする。このことを鑑みて、アパ幕張の仕組みを理解することで、各々にとって良い滞在となる為の雑記帳として、本ページを作った。
概要・全体
アパホテル&リゾート〈東京ベイ幕張〉 は3つの客室棟と1つの宴会棟で構成されている。客室棟に関しては中央にガラス張りの非常に高層なビルがあり、その両隣に茶色の別館が立っている構造となっている。中央のガラス張りのビルを「セントラルタワー」と呼び、両隣の別館をそれぞれ「ウエストウイング」と「イーストウイング」と呼んでいる。
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セントラルタワーだけイースト・ウエストウイングとデザインが大きく異なるが、これはセントラルタワーがかつて幕張プリンスホテルの客室棟であった事に由来する。逆にイースト・ウエストウイングはアパホテル買収後に、アパホテルによって増設された「別館」である。
宴会棟もセントラルタワー同様、かつての幕張プリンスホテルの流用施設「プリンスホール」であり、現在はTKPに運営権が移譲されていることや、本ページの趣旨がイベントにおける効率的な宿泊体験を実現するための雑記帳であることを鑑みて、説明を省略する。
アクセス
海浜幕張駅の南口を出て、プレナ幕張の前に設けられたエスカレーターでスカイウェイ (連絡通路) に上り、幕張メッセ1~8ホールの方向に約8~10分ほど進んだところにある。
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途中の交差点は歩道橋を使わないと渡れないが、その際に「ホテルニューオータニ幕張」と書かれた連絡通路がある。この通路はニューオータニを通り抜けたのちにアパ幕張に接続しているので、階段を降りることなく、そのまま気にせずに進んで問題ない。
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なお、深夜になると防犯上の都合から、連絡通路からニューオータニに入れなくなり、連絡通路の電気が消される。通路が閉鎖されることはなく、アパ幕張へは24時間アクセス可能だが、けっこう暗いので要注意だ。
セントラルタワー
真ん中にあるでっかいタワーのことである。幕張メッセ周辺でけっこう目立ち、実は千葉県で一番高く、かつ日本国内で一番高さのあるホテルでもある。客室数は1001室。ビルの設計は広島の平和記念公園や代々木第一体育館、新宿の都庁を手掛けた丹下健三が行っている。
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前述の通り、この建物は「幕張プリンスホテル」として知られていた。しかしながらバブル崩壊と2004年ごろに西武グループの同族経営に伴う事件 [1] で西武グループもろともプリンスホテルも危うくなり、2005年12月21日にアパホテルが買収した[2]。そうして翌年、2006年7月1日にリブランドオープンしたのがアパホテル&リゾート<東京ベイ幕張>であった。
[1] 西武鉄道有価証券報告書虚偽記載問題のことである。また、プリンスホテルはバブル期にかなりホテルを乱立しており、幕張プリンスも幕張メッセのイベント時以外は閑散とする不良債権気味な状態であった。修学旅行生を多く取り入れつつも限界があり、この時代のプリンスホテルによく見られる採算性の悪さから、事業見直し時に手放す方向に向かったとされる。
[2] Internet ArchineのWayback Machineより。当時のプレスリリース上には最上階に展望台を設置することや、最上層部を高級志向に、上層部をビジネスに特化させるなどと書かれていたが、結果的に実現していない。ただし、露天風呂の導入やシングルルームのツイン化など実際に実現したものも含まれており、興味深いものである。
幾度の改装を挟んでアパらしさは増したものの、元々が幕張プリンスホテルの居抜きである事、また1990年代に開業したこともあって、部屋がアパホテルにしては比較的広めの部屋 (最低でも17.8平米) で、たまご型ユニットバス/定量止水栓・節水シャワーでは無いので、アパのスタイルが苦手な人も幾分かは許容できるかもしれない。
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旧横須賀プリンス等において見られるつくりである。
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旧横須賀プリンス等に見られるつくりである。
またセントラルタワーに関しては全室がオーシャンビューということになってる。また、アパホテルにしては窓が大きい客室設計なのも特徴点である。他にもカーテンも柱の裏に隠れるように設計されていたりするので、運がいいと窓一面に東京湾が広がる景色を眺める事が出来る。
[※] 元々プリンスホテルは景勝地にホテルを作ることが多く、景色を重視した設計を多く行っている。窓が大きい点やカーテンを柱の裏に隠すなどの設計も、他のプリンスホテルなどにも見られる設計である。なお現在は「絶景はプリンスにある」なんて言うブランディングまで行うほどである。
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各階からの風景も入れてあるので参考にしてほしい。下層階であればあるほど、のちにアパホテルによって増設されたウエスト/イーストウイングに視界が遮られてしまうが、ある程度の高層階であれば景色は良い。
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一方で同時にかなりバブリーな設計であり、エアコンも大雑把な設定しか出来なかったり、設備の古さや不良・故障率も目立つ。一部では壁の薄さを指摘する声もあるので、騒ぐつもりならお勧めしない (そもそも騒ぐなと思うが)。
また、ロビーをはじめ、大浴場、朝食会場、貸し会議室や、ローソンやマツキヨといったショッピングなど、様々な機能を備え持つので、イースト/ウエストウイング宿泊者でも一度はお世話になることだろう。
共用エリア
ロビー
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セントラルタワー1階にある。真ん中のソファには誰かしら座ってるくらいに人がいる。マジカルミライの時期はとにかくファンだらけだ。かつてはここでチェックインを行なっていたそうだが、今はイーストウイングで行うので、だだっ広いだけの空間と化している。
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エレベーターに向かって左側はイーストウイング/チェックインカウンターへの連絡通路とインフォメーションカウンターがある。途中に宅急便発送カウンターやバーもあるので、滞在中に一度くらいは使うだろうか。
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インフォメーションカウンターは荷物預かり/クロークとしての役割も持つので、こちらも混みやすい。チェックイン前でも預かってくれるので、時間に余裕を持って荷物を預けてからマジカルミライに行くのも良いだろう。
また、その横にはアプリで事前にチェックインする事が出来る「1秒チェックイン」を済ませた人向けのルームキー発券機 (これを一秒チェックイン機とか言ったりもするけど) も並んでいる。マジカルミライの時期は凄く混むので、事前に1秒チェックインの手続きを済ませることをオススメしたい。
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エレベーターに向かって右側にはウエストウイングとの連絡通路や、後述するショッピングアーケード、イタリアンレストランにラ・ベランダ (朝食会場) がある。
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また、マジカルミライ後の月曜は大概ファンが集まっているので、それを楽しむのも一つの醍醐味であると私は思う。
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ショッピングアーケード
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ロビーのウエスト側 (正面向かって右側) の、連絡通路との接続エリアにはショッピングアーケードという売店エリアがある。2階にはネイル屋とローソン、3階にはマツモトキヨシが入ってる。このローソンはアパが幕張プリンスホテルを買収してから設置したものである。当時のWebサイトなどによると、2006年8月頃に開業したと思われる。
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ローソンに関してはウエストウイング1階にもあるので、分散して利用しよう。また、マツモトキヨシは営業時間が短いので要注意だ。
ラ・ベランダ (朝食会場)
朝食はビュッフェ形式で、通常はラ・ベランダが朝食会場として割り当てられる。
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アパ社長カレーを含む洋食・和食・中華の多種多様な朝食をとることができ、実演系の演出として、オムレツを作っていたりする。
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なお大混雑が予想される時に、臨時会場として最上階のスカイクルーズが使用されることがある。実際、マジカルミライの際にも同様の運用が行われる事があった [2022年の事例] [2021年の事例]。朝食のメニュー自体は大体同じなのだが、実演系の演出がない。
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この運用はスタッフ側の提案によって、少人数に対して行われるようなので、自ら希望していくことは出来ないようだ。通常は数千円程度するランチ・ディナービュッフェでしか入れない上に、最上階から景色を見ながら食べられるので、運よくスタッフに声をかけられたら提案に乗ってみるのも良いだろう。
鉄板焼 七海
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アパホテルに入ってる鉄板焼屋の1号店がアパ幕張に入っている。元々はプリンスホテル併設のレストラン「ステーキハウス桂」だったりしたこともあって店内の雰囲気は他のアパとは違って落ち着いたスタイルとなっている。真偽は不明だが、初期はシェフなども桂から継承していたとの口コミ情報もあったりするので事実上の分家みたいな状態であるともいえるだろう。
大浴場 〜玄要の湯〜
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旧幕張プリンスを買収し、アパが最初にやった事が大浴場の設置である。元々は4階のフロアは会議室/ビジネスセンターとして使われていたが、2006年7月のプレオープン以降に全面改装を行い、フロアまるまるを使って設けられている。グランドオープンの2006年11月17日より、この大浴場は営業を開始した。
客室の種類
セントラルタワーにはいくつかの客室の種類があるが、通常客室の1ベッド部屋 (シングル・セミダブルおよびダブル) 、2ベッド部屋 (スタンダードツイン) もしくは角部屋 (デラックスツインおよびスイート) に分類できる。
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前述の通り、セントラルタワーはもともと幕張プリンスホテルだった事からセントラルタワーの客室のみ、幕張プリンスホテル時代からの据え置き設備として金庫 (セーフティボックス) が存在するので、客室清掃における窃盗などに不安を感じる場合はこれも判断材料になるかもしれない。
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なお、43階までのフロアには雑談コーナーみたいなものがあるが、このチューリップチェアは、幕張プリンスホテル時代より使いまわしているものである。
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シングル・セミダブル
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幅140cmのダブルベッドが入っている部屋。35階~37階と40階~45階の通常客室がこれにあたる。予約する際にシングルとセミダブルが別々に表示される場合もあるが、基本的には同じものになる。
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部屋のサイズは17.8平米。旧幕張プリンス時代はこれらの部屋をシングルルームとして設定していたので、本来想定された姿ではある。ちなみに2013年頃までは117cm (120cm?) のセミダブルベッドを入れていたが、アパ化の一貫で140cmのダブルベッドに統一がなされたようである。唯一のアップグレードと言えるだろう。
なお一部の客室 (40~44階) はソファが設置されている。これはアパによる買収後も本フロアはシングルルームとして存置され続けており、フローリングや壁などは更新されているが、部屋の種別を変えるほどの大規模改装が入っていない事によるものだと思われる。
逆に35~37階の部屋は、窓際には椅子とテーブルが設置されているだけだ。これらのフロアはアパによる買収後に一度「カジュアルツイン」へ改装されており、2013年6月の客室改装 [1] の際、再度シングルベッド化したものとなる。140cmのセミダブルベッドを優先して導入したものの、旧幕張プリンス時代の設備を存置していなかったことによる仕様差であろう。かつてはシングル客室のうち、これらの客室のみを指して「セミダブルルーム」と呼んでいた [2] が、現在はすべてのシングル客室が140cm幅のベッドとなったので、表記が統一されている。
45階も旧幕張プリンス時代からの存置フロア [3] ではあるが、なぜか同様の改装が為されており、椅子とテーブルのみである。35~37階や45階のセミダブル客室も、後述するダブル客室と設備的には同等ではあるが、40~44階のソファ付き客室と比較するとハズレと言われても致し方ないだろう。
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[1] Internet ArchiveのWayback Machineより、2013年6月16日リリースの改装のお知らせを読むと35~37Fとある事から、40~45Fは対象ではなく、2013年から2014年の間はベッドが広く、かつ上質になった代わりにソファが無くなるという駆け引きだったと思われる。なお、2014年8月末時点の客室案内を見ると140cmに統一されている事が分かるので、ウエストウイング開業後に仕様を合わせる形でベッドの入れ替えを行っていたと考えられる。ソファが撤去されたダブル客室がかわいそうであるが…
[2] Internet ArchiveのWayback Machineより、2014年の客室間取図を見るとシングルとセミダブルが別に表記されている事が分かる。なおプラン上はシングルB/Cの違いのみで、正直よくわからない。
[3] Internet ArchiveのWayback Machineより旧幕張プリンス時代のシングルルーム (スーパーパノラマ) は40〜44階にしか設定されていないことがわかる。もしかすると45階に通常客室が無かった (上客向けかオーバーブッキング用の臨時客室?) 可能性があるが、そうなると幕張プリンスの頃から客室数が増えていないことに説明がつかない。
ダブル
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幅160cmのクイーンベッドが入っている部屋。32階~34階、38階と39階の通常客室がこれにあたる。
先述のシングル・セミダブル客室との違いは幅160cm (クイーン) の大きめのベッドを入れているだけである。なお、ダブル客室には先述のシングル・セミダブル客室のような旧幕張プリンスの設備を存置した「当たり」部屋などはなく、ダブルルームとして旧幕張プリンス時代から存置され続けている38~39階も含め、椅子とテーブルの構成のみ [1] である。
[1] Internet ArchiveのWayback Machineより、2013年1月時点での客室案内ではまだソファが残っているが、2013年6月16日リリースの改装のお知らせを読むと、この時点で旧幕張プリンス時代から存置されていた38~39階のダブル客室からソファを外したようだ。クラウドフィットの導入とほぼ同時期に行われたようなので、2013年の頭では改装途中であり、クラウドフィットの導入の代わりのダウングレードとして行われたとみられる。
スタンダードツイン
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幅100cmのシングルベッドが2つ横並びに入っている部屋。5階から31階の通常客室がこれにあたる。基本的には低層階がメインとなる。一応「高層階スタンダードツイン」の名前で26階から31階のツインを確約する事が出来るが、これ以上のフロアでツインを希望する場合、後述のデラックスツインを予約する必要がある。
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部屋のサイズは17.8平米。旧幕張プリンス時代は全ての通常客室がシングルルームとして設定されていたところ、アパ化の一環としてツインを入れている、という事であるらしい。アパホテルとしては広い方ではあるが、無理をしている感じもしなくはない。
元々、旧幕張プリンスを買収した直後にシングルルームをツイン化した客室を「カジュアルツイン」、2010年ごろからシングルルームをツイン化した客室を「スタンダードツイン」と呼び分けていた。カジュアルツインに関してはベッド幅85cmのセミシングルベッドを採用していたのと、アパホテルのブランディングが未熟な時代に突貫作業で行ったことから通常のビジネスホテル色を残していたが、2018年頃にはすべてスタンダードツインに統一されており、アパのプロダクト色が強い部屋の設計となっている。一部のカジュアルツイン客室は2013年にセミダブル客室に再改装されたものもある。
デラックスツイン・トリプル
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幅120cmのセミダブルベッドが2つ横並びに入っている部屋。5階から44階の角部屋がこれにあたる。「高層階デラックスツイン」として予約すると25階以上の部屋を確約できる。32階以上のフロアでツインを希望する場合はデラックスツインが唯一の選択肢となる。45階にない理由は、それらの角部屋はスイートルームとなる為である。2023年以降、この部屋の一部を改装しサッカー日本代表コラボの「サムライブルールーム」や「ファミリールーム」を開設していたりする。
部屋のサイズは32.5平米。旧幕張プリンス時代はツインルームとして設定されていた[1] ものを、そのまま存置した部屋である。デラックスツインの部屋はトリプルとの相互運用が可能なようだ。
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(おそらくxx01号室系)
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セントラルタワー 1734号室
また、角部屋という都合から、窓の数が多いのも特徴である。xx21号室は幕張メッセに向いているので、フロアによっては朝の待機列を見る事も出来よう。
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左側に幕張メッセの9~11ホールが見えていると思う。
なお、現在の公式サイトにおいてデラックスツイン客室のサイズはすべて32.5平米とあるが、旧幕張プリンスおよびアパ幕張初期のWebサイト[2]上では32.5平米と35平米の客室が混在しているとある。
32.5平米の客室は海側を向いているxx14/xx34号室であり、部屋にソファがある一方で、クローゼットが洗面台エリアに備えられている小さなもののみである。窓を開ければ海が目の前に見えるという利点もある。ちなみにソファはトリプルとして運用する際のエクストラベッドでもある。
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一方でxx01/xx21号室の客室は35平米である。ソファが無い代わりに、中で着替えられるくらいの広さのあるウォークイン・クローゼットが設けられている。しかし客室の中で通路が占める割合も多く、部屋が内陸側に設置されているため、海が見える窓は限られていたり、ハズレと言われても致し方ないところがある。
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けっこう広めで中に鏡もある。
ちなみにどちらのタイプの客室でも、洗面台はユニットバスの外に一つ設けられている[3]。なおユニットバス内にも小さな手洗い場があるので、謎である。
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[1] Internet ArchiveのWayback Machineより、当時の予約ページに掲載されている客室画像と現行のデラックスツインが同じでであることが分かる。
[2] Internet ArchiveのWayback Machineより。旧幕張プリンス時代の予約ページにも、アパ買収直後のページにも32.54㎡ / 35.03㎡と記載がある。なお、旧幕張プリンスにおいては32.5平米の客室をソファベッドを用いてツインとトリプルの相互利用が可能な運用としていたそうだが、アパ買収後は35平米の部屋でもエキストラベッドの追加によってトリプルとの相互運用が行われるようになった。
[3] 高級ホテル乱泊記さんの記事によると、この洗面台の設計は「びわ湖大津プリンスホテル」や「新宿プリンスホテル」に近い設計をしているとのこと。他にもアパグループの抱えるプリンス居抜き物件として有名なアパリゾート上越妙高なんかも似たような設計をしている気がする。この時代のプリンスあるあるの設計を色濃く残している箇所となるだろう。
[4] GIGAZINEのレビュー記事を見るに、かつてはここに冷蔵庫があったようである。今はデスクの下に移設されているので、冷蔵庫自体は存在している。
スイート系
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アパ幕張においてスイートルームは3室ある。45階の角部屋がこれにあたる。部屋のサイズは2種類あり、エグゼクティブスイートとプレジデンシャルスイートの2室が90平米ほどの広さを有し、インペリアルスイートの1室が223平米の広さを有する。旧幕張プリンス時代は90平米の客室をスイートルームと、223平米の客室をロイヤルスイートルームと呼んでいたようである。
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エグゼクティブスイートとプレジデンシャルスイートはどちらも90平米弱の広さを有する客室ではあるが、プレジデンシャルスイートが旧幕張プリンス時代のスイートルームの設計をほぼ残している [1] のに対して、エグゼクティブスイートはアパホテルによる施設買収後に改装がされたスイートルームであり、ベッドルームとリビングルームの壁がない、ジュニアスイートのような状態 [2] となっている。なお定価は同じである。
すべてのスイートルームにオーシャンビューの風呂が設けられている。特にインペリアルスイートに関してはそこそこのサイズのジャグジーを設けているとのこと。
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[1] Internet ArchiveのWayback Machineより、当時の予約ページに掲載されている客室間取図と現行のプレジデンシャルスイートがほぼ同じでであることが分かる。
(2) HISのオウンドメディア『Trip it Easy』、ホテルマンによるサイトや、東京YMCA国際ホテル専門学校のコラムによると、スイートルームの一般的な定義はベッドルームとそれ以外の部屋 (大概リビングルーム) が別々にある客室の事を指すとのことであり、一部屋のものはジュニアスイートと呼ばれるらしい。
ウエストウイング
アパホテルが2014年に作った別館である。旧プリンス時代の影響を (一部は改装したとはいえ) 多分に受けているセントラルタワーとは一転、基本的に他のアパホテルと変わらないコンパクトな部屋であり、アパらしさの強い部屋設計および設備である。
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幕張メッセへの連絡通路へのアクセスが良いので、マジカルミライではそこそこ人気がある。
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共用エリア
1階の共用エリアにはチェックイン機能などは元よりなく、ただ椅子が並んでいる程度である。ウエストウイング開業当時はセントラルタワーで、現在はイーストウイングでチェックインが行われているため、ロビー設備は貧弱で問題なかったためである。
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このベンチで酒盛りしてる宿泊客を見かけることもあるが、周りに飲食を控えるように書いてあるのでやめよう。
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喫煙所
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1階の玄関口の横に喫煙所がある。禁煙室しか取れなかった人でも吸える。時間によってはファン同士の雑談が聞こえるので、喫煙者の方は行ってみるといいかもしれない。
(残念ながら筆者は非喫煙者であるため、中までは撮影していない。)
ローソン
幕張メッセの周辺に大手3社のコンビニが多くない [1] 事や、あっても海浜幕張駅の反対側と遠いこともあって、泊まっている最中に一度くらいは使うであろうコンビニである。24時間営業なので、ふとした時に気軽に行ける。大浴場に近いこともあり、浴衣 (パジャマ) で入ってる人も多い [2] 。
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なおセントラルタワーにも先述のショッピングアーケードにローソンはあるが、ウエストウイングのローソンの方がマジカルミライに合わせたノリにノってることが多い。
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セカライやラブライブなど、他のライブイベントでも似たようなことをするそうなので、サブカルチャー全般に対してノリの良いオーナーさんなのだろうか。嬉しい限りである。
[1] 幕張メッセ内にはデイリーヤマザキしか入っていない上に営業時間も短い。幕張メッセ周辺に存在する大手3社のコンビニはセブンイレブンとローソンがオフィスビル内に設置しているものか、アパ幕張内のローソン2店舗しかない。ファミマ系に関しては駅の反対側に行かないとないので要注意である。おそらくイオンの本社があることから、ミニストップだらけになっているのだと推測される。
[2] 大浴場のルールには「浴衣、スリッパでの利用可(他の施設ではご遠慮ください)」とあることから、厳密にはルール違反ではあるのだが、大浴場との行き来の間ならふと立ち寄っても致し方なさそうである。ので、この場ではここら辺に関してとやかく言おうとは思わない。
大浴場 〜飛翔の湯〜
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ウエストウイング内にも大浴場は設けられており、男女問わず利用することができる。こちらにもサウナが設けられており、セントラルタワーの大浴場「玄要の湯」と大きく異なる部分はない。
他方でビジネスセンターから大浴場に改築、転換を行ったセントラルタワーより、もとより大浴場として余裕を持った広さと天井の高さで設計されている点や、設備の老朽化があまり進んでいない点からも劣らない設備となっている。混雑する時間だと広さを感じるウエストウイングの大浴場もオススメだ。
客室の種類
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ウエストウイングは500室あり、その全室がツインルームである。したがって宿泊者の多くが2名となる。この11階建ての建物のうち、2~4階と8~11階 (計350室) が禁煙フロアで、5~7階 (150室) が喫煙フロアとして設定されていたが、2024年2月頃から全室禁煙化措置が取られている。
ウエストウイングツイン
幅110cmのワイドシングルベッドが2つ横並びに入っている部屋。実はセントラルタワーのスタンダードツイン (幅100cm) より若干ベッドが広い。なお、ベッドが通路に対して並行配置の部屋と、垂直配置の部屋が存在する。
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部屋のサイズは基本的には13㎡だが、角部屋だけ14㎡あったりする。角部屋は後述のトリプルとの相互運用を目的としており、エキストラベッドのスペースに椅子と机が置いてあったりするなど、当たり部屋となっている。
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若干広めなベッドや、アパホテルオリジナル3Dメッシュまくら「PRIDE FIT」が導入されていることや、携帯電話などの充電に便利な点でも、部屋の快適さの意味においては、セントラルタワーのスタンダードツインよりは良いという事になっている。また、たまご型ユニットバス/定量止水栓・節水シャワーが導入されている点を見ても、かなりアパホテルのプロダクト色の強い客室となっている。
とはいえ、どの部屋も部屋の狭さ (13平米~14平米) が目立つこと、デスクの設計 (冷蔵庫の位置やテレビの位置)、たまご型ユニットバス/定量止水栓・節水シャワーなど、その他設備の面では通常のアパホテルと大差が無いだろう。
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この画像だけだとどこのアパか分からない人も多いぐらいに、共通の設計を採用している。
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ちなみに筆者はあまり好きではない。
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ウエストウイングトリプル
幅100cmのシングルベッドが3つ横並びに入っている部屋。基本的には角部屋が割り当てられる。実はウエストウイングの中ではベッドが狭めであるが、エキストラベッドを入れる都合と考えられよう。
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部屋のサイズは14.8平米。前述のウエストウイングのコーナーツイン客室にエクストラベッドを入れただけである。したがって、デスクの設計 (冷蔵庫の位置やテレビの位置)、たまご型ユニットバス/定量止水栓・節水シャワーなど、その他設備の面では他のウエストウイングツインや、通常のアパホテルと大差が無いだろう。
イーストウイング
アパホテルが2016年末に作った別館である。ウエストウイングと同様、アパらしさの強い部屋設計および設備であるが、女性専用大浴場やペット連れ可のコテージツイン客室があったり、ただの別館には留まらない設計である。先述の1秒チェックインを行わない場合、通常のチェックインプロセスだとイーストウイング1階で行われる。
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チェックインカウンター
先述の1秒チェックインをしなければ、必ず一度は訪れる場所である。また1秒チェックインをしていても、深夜だとこちらでしか手続きが出来ない事もある。
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カード専用の自動チェックイン機、現金を受け付ける事が出来るチェックイン機、有人カウンターなど、様々な種類のカウンターに分かれている。手段によっては混むこともあるので、予め時間に余裕をもって行きたいところだ。
大浴場 〜若紫の湯~
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イーストウイング内には女性専用の大浴場が設けられており、女性のみが利用する事が出来る。あわせて、大浴場の入り口近辺にあるロビーに入れるのが女性もしくはコテージツインの客室利用者の限られていることから、実質的にほぼ女性専用として運用されている。女性の方で、コインランドリーを使った洗濯が不安な方はぜひ活用されたい。
ウエストウイングの大浴場同様に、もとより大浴場として余裕を持った広さと天井の高さで設計されている点や、設備の老朽化があまり進んでいない点からもセントラルタワー/ウエストウイングの大浴場より劣らない設備となっている。また、岩塩レンガのドライサウナとスチームサウナの二つが設けられており、セントラルタワー/ウエストウイングの大浴場が限定営業している際にも、ドライ/スチーム両方のサウナを使うことが出来る事がメリットとして挙げられる。(女性に限ってはの話だが)
客室
イーストウイングは合計506室あり、シングルが144室、ダブルが62室、ツインが268室、トリプルが26室ある。加えてコテージツインルームが6室、プールに面する形で設けられている。
アパホテル側からすると、イーストウイングの客室設計こそが「新都市型ホテル」に完全準拠した客室という事らしい。ウエストウイングもかなりアパの客室設計であるが、それでも準拠できていない部分として枕元での集中管理 (エアコン、客室照明、USB充電ポートなど) が挙げられる。
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