まともに寝られなかった。とはいえ4時間は寝ていたそうだ。寝ぼけ眼をこすりながら、空港行きのシャトルバスに乗って空港に向かった。朝7時だと言うのに、保安検査場の混みかたは凄かった。まぁここしか空いてないからなんだろうけど。
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ここからフランクフルトまでも昨日と同じアシアナ航空。機材はA350-900であり、日本だとJALが国内幹線向け機材として導入しているが青組の自分だと少し貴重に感じる。ところでチェックイン時は座席の横に誰もいないと言われていたはずだが、なぜか隣2席が埋まっていた。ブロッキングは期待してなかったが、14時間のフライトでこれはキツイ。後に知ったが、どうやら団体旅行が3グループほど居たらしく、座席指定が直前に自動で割り振られたのだろう。帰りは座席指定が有料なエリアを選んで座られないようにすべきだと痛感した。
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正直14時間も起きていたら暇で狭苦しいのを感じるだけなので、飛んだと同時に寝てしまう事にした。これで8時間ほど潰す事ができ、ご飯を食べる時間を含めて6時間で済んだのが何よりだ。起きてる間も、日本では作品の性質上、未公開 (3月末に日本でも公開されるが) な「オッペンハイマー」を見る事ができたのはラッキーだっただろうか。
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14時間かけて到着したフランクフルト空港は以前来た時とは異なり、異様な静けさに包まれていた。聞くとまさかのドイツ全体で、ありとあらゆる公共交通系の職員が同時にストライキを実施しているらしい。空港に関しては保安検査場の職員が職務を放棄して保安検査場を潰してるので、ほぼ全便欠航にならざるを得ないとのこと。当然、ドイツ鉄道も大規模なストライキをやっており、ダイヤがめちゃくちゃになっていた。DBあるあるらしいが、早速巻き込まれるとは。
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本来はニュルンベルグ方向に抜けてからミュンヘンに行こうとしていたが、その電車は駅の時刻表には見当たらない。そこで本来は別方向からミュンヘンに行く (時間がかかる) であるところ、シュトゥットガルトで打ち止めになっている電車に乗って行けるところまで行く戦法で応じてみる事にした。後続電車はミュンヘンに行くそうなので、早めに出られる街に出て何か食べたいという気持ちもあったのだ。駅員に聞くと、Eurail Passの旅程計画と外れていても使えるし、もはや誰も検札しないらしいので、乗っかろう。
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乗ったのはICE3neo、比較的新しい車両らしい。もっともアテにしてる後続電車も運休するかもしれないし、そうなるといくら空港駅よりは発着数があるにしても、成功するかどうかは分からないが、失敗したら駅舎で浮浪者の如くいるしかない。もっとも、明日の電車も怪しいとのことなので、失敗したとしても分からないが…
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逝っとけ運転よろしく気まぐれに延長運転することを期待したが、残念ながらダメだった。のでシュトゥットガルトで降りることにしよう。
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メルセデス・ベンツやポルシェの街、なんて言われるシュトゥットガルトだが、ヨーロッパらしい街並みに圧巻されていた。とはいえ、この駅での待ち時間は1時間、適当なレストランを探したが見つからず、結局バーガーキングで5.99ユーロのお買い得チキンバーガーセットを買って頬張り、駅に戻る。
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…なんたることだ。ホームに戻るとアテにしていた後続電車が故障で運転取りやめになっていた。ストライキと故障、昨今のDBあるあるを、ヨーロッパに着いてわずか数時間で体験することになるとは。
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怒声で駅員に詰め寄るのはどこの国も共通だろうか。乗換案内もロクに機能しないので、そうせざるを得ない気持ちも分かるがどうにかならないものだろうか。それを考えると日本の振替輸送でおおよそのルートを示してくれる鉄道会社は頭がいいと思ってしまう。あたふたしてると、同じくミュンヘンに行くウルグアイからのバックパッカーが僕に鈍行 (地域鉄道) を使ったルート案内を共有してくれて、共にミュンヘンに向かうことにした。
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ウルグアイのバックパッカーと話をすると、どうやらフランスに住んでいるらしく、今日はパートナーに会いにミュンヘンに向かっているとのこと。そのまま共に抜けてスノーボードをするとか言っていたのを覚えている。そんな話をしていると、車内検札にあたり、Eurail Passを出すと「本来より早くつく臨時のICEがある」と車掌さんに教えてもらったのであった。到着が早まりそうで何よりだ。
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さて乗り換えのウルム駅で、我々は方向に迷ってしまった。なんせ何番線に乗り換え先のICEが来るか、全く分からない状態で列車番号だけを聞いていたのである。今考えてみればさっきの画面に2って書いてある事に気がつくけど、飛行機の疲れもあって気が付かなかったのだろうか。そんな中でフィンランドからのバックパッカーが我々にホームを教えてくれたのである。この人もミュンヘン経由でオーストリアに今晩中に抜ける予定らしく、ICEの椅子取り合戦も一緒にする事にした。
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なんとかミュンヘンに着いた我々3人はそれぞれの次の目的地へと別れた。一人はパートナーに迎えられ、もう一人はなんとか接続に成功した電車を使ってオーストリアに向かい、そして自分はユースホステルに投宿したのであった。
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とはいえ、到着した時間には消灯時間を過ぎており、ドミトリーということもあって当然人は寝ており、ロッカーの場所も分からない状態であった。かといって荷物には貴重品もあるから適当に置くわけにはいかない。最終的には大きい荷物 (主に衣類や洗面道具など) を自転車のキーチェーンで二段ベットの階段に固定し、貴重品はカバン丸ごと抱き抱えて寝ることにした。
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とにかく眠いが安全は犠牲にできないと緊張しつつ寝る。おやすみなさい。
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