卒業旅行1日目 – 「懐かしさ」と、「成長」と。

EU旅行

いきなりだが、大学の卒業旅行ということでヨーロッパをEurail Passで周遊する旅行をする事にした。学生の身なのでそんなに金もあるはずがなく、何より為替が最悪すぎたので、いわゆる貧乏バックパック旅行だ。遅らせての投稿ではあるが、この旅行の日記をこのブログにも載せておきたいと思う。


昨今は羽田空港の方がアクセスしやすいし、設備も新しいから好まれがちだが、やっぱり成田空港の出発ロビーは「海外に出る」という雰囲気にさせてくれるから好きだ。タイに住んでいた頃からそれほど変わらない風景は、海外への飛行機旅の始まりを象徴するように、いつも思うものだ。

今日、ソウル・仁川まで乗る飛行機はアシアナ航空のB777-200ER、近いうちに大韓航空に吸収合併されてしまうので選んだのもある。というか、それを見越してお別れセールとでも言わんばかりに運賃5万円でヨーロッパにいけるのだから凄いものだ。燃油サーチャージで10万円してるのでなんともいえないが、運賃の安さは「あとはどうなっても良い」からできるとしか思えない。

ANAラウンジが閉鎖されていた側のサテライト発だったので、ラウンジサービスは楽しめなかったのが残念。

ところでアシアナ航空は動物を機内に連れ込めるらしく、自分の後ろの席の人は猫を連れていて、ご迷惑をかけるかもしれないとお菓子をくれた。疲れていたのだろうか、離陸後すぐに寝てしまった。きっと機内食でも配られていたのだろう、目覚めた時には「お目覚めですか?」の札が貼られており、そして仁川空港への着陸態勢に入っていた。

距離にしてわずか千数百マイル。下手すると関東から沖縄に飛ぶより近い隣国に10年ぶりに降り立った。入国審査は若干混雑気味で、30分ほどの列ができており、かなりの人が入国カードの記入漏れで並び直しを強いられていた。記入漏れなんて自分の過失のくせに審査官に悪態をつくスーツを着た出張客と思われる中年日本人の多さに呆れながらも、幸いにも自分は一発で入国が認められた。

ここで「国際線→国際線トランジットなのに、なんで入国しているんだ?」と思われるかもしれない。乗継とは「24時間以内に次のフライトに乗る事」なので、運賃計算上有利にしながら、弾丸観光を組み込むことができるのだ。そして、自分はそれを使って、翌朝のフライトに乗りつつ、かつてタイに住んでいた頃の、今なお家族ぐるみの付き合いがある旧友に会いに行く事にしたのである。

前回の対面から12年近い隔たりがあり、互いに認識できるか怪しかった。けれどちょっとは大人になっていながらも、かつての面影と、それぞれの両親の要素を頼りに見つける事ができた。久々の対面をハグして喜んだ。早速夜ご飯を食べに行くことにした。

事前に何を食べたいか聞かれていた。かつては辛いもの (正確には辛酸っぱいもの) が全く食べられなかったので大分煩わせてしまったが、いまは「なんでも食べられる」と答えたところ、旧友自身が見つけた場所らしい。韓国式の豚焼なのだろうか。豚の頬などという日本ではあまり聞かない部位がうまかったことを覚えている。出てきたチゲはところどころ凄く辛い部分もあり、きっと唐辛子の種でも当てたのだろう。これも含めて、異国料理の好きなところである。

続いて、cafe Layeredという延南洞エリアのカフェに向かった。ミレニアム世代とZ世代を統合した「MZ世代」に流行ってるカフェらしい。雰囲気も良いと思ったし、美味しかったことを覚えてる。他にもプリクラ的な何かを撮ったりもした。半透明なフィルムのような形で印刷されるのが興味深かった。きっと日本にもあるのだろうが、プリクラ自体が昨今は女性オンリーである事から驚きであった。

最後に漢江 (ハンガン) に向かった。都市のど真ん中を川が通っている設計は日本ではそう見られないように思う。漢江は2011年に韓国を訪れたときも来たと思う。当時は夏だったので、今より程よい気候だった。今の時期は寒いとはいえ、悪いことだらけではなく、景色は素晴らしかった。定期的に行く桜木町の海とはまた違った感覚があるものである。

個人的に好きな風景。
ソウルタワーと橋がうまく写ってる気がする。
旧友の母による我々の写真。
寒すぎてブランケットを借りて出たぐらいだった。

楽しかった時間は終わりを迎え、空港近くのホテルまで送ってくれた。再び別れるのはつらいものではあるが、今度はぜひ向こうに日本に来てもらいたいと良い、向こうも来ると誓って別れた。きっとまた会えるだろうと思うし、時間をとって韓国を回りたいと思った。

さて、今晩泊まるのはBest Western Premier Incheon Airport。ここから先は基本的にホテルに泊まる予定は無いので、最後の「個室」だろうか。プライバシーのありがたみをじっくりと味わえ、と言わんばかりに広い部屋である。

いよいよ明日からはヨーロッパだ。飛行機を寝過ごしたくないし、早く寝なきゃ。

おやすみなさい。

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