初音ミクの3DCGモデル

初音ミクの3DモデルはMMD系ファンライブを含めて多数存在する為、「比較的規模の大きめな、商業目的の」イベントやゲームに使用されたモデルに限定して解説しています。また、制作途中の為、段階的に詳細記事を書いていく予定です。

SEGA系モデル

SEGAの関与するモデル (Project DIVA・セカイ用や、それをベースとしたモデル) をSEGA系と分類しました。

PSPモデル

このモデルは2008年に「初音ミク -Project DIVA-」用として使用されたモデルである。本モデルは 「初音ミク -Project DIVA- extend」までのPSP用Project DIVAに使用された。

コンサート用途としては「ミクフェス’09(夏)」で初登場し、主に使用されるモデル (以下主軸モデル) として使われた。一部楽曲についてはミクの日感謝祭 (2010) でも継続して使用されているが、それ以降のコンサートでは全く使われていない。「ミクFESモデル」と呼称されることもある。

比較的アニメ調に制作されているモデルで、基本的には髪は比較的固めに動く特徴を持つ。後のミクパ、AC、Fモデルといった様々な初音ミクの基礎となった3Dモデルである。

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ACモデル

このモデルは2010年に「初音ミク Project DIVA Arcade」用として使用されたモデルである。Project DIVAのドリーミーシアターシリーズにおいても採用されている。開発チームはAM2である。2013年に稼働開始したProject DIVA Arcade Future Toneで採用されている改良版のFTモデルと区分する為に「旧アケミク」と呼ばれることもある。

コンサート用途としてはミクの日感謝祭 39’s Giving Dayで初登場し、以降MIKUNOPOLISや最後のミクの日感謝祭といった感謝祭系コンサートで主軸モデルとして採用された。それ故に「感謝祭モデル」と呼称されることもある。感謝祭系コンサートの終焉と共に主軸モデルとしての採用は終了したが今日においても、一部の過去楽曲においてACモデルが使用される事がある。

比較的リアル調に制作されているモデルであり、髪がヌルヌル動くといった特徴を持つ。本モデルの後継はFTモデルである。

ミクパモデル

2011年に「初音ミク ライブパーティー 2011 -39’s LIVE IN TOKYO-」用として使用されたモデルである。ゲームでは一切採用されていないモデルであり、全てのミクパ系コンサートと、2015年の『SNOW MIKU LIVE! 2015 presents 「MIKU EXPO Live Set」』までのMIKU EXPO系コンサートで主軸モデルとして採用されたが、現在はMIKU EXPO系においても後継のFモデルに置き換わっている。

PSPモデルを基礎としたFモデルのベータ版としての立ち位置であった事から、比較的アニメ調に制作されている。髪飾りの発光やタイツ部分の光沢といった特徴が見られるのもミクパモデルの特徴点である。ACモデルと同じく、過去楽曲においては現在でもミクパモデルを使用し続けている場合もある。本モデルの後継はFモデルである。

Fモデル

2012年7月の「初音ミク ミニライブ DAIBA de DIVA」で初登場したモデルである。Project DIVA F、F 2nd、X、Future Liveにおいても採用された。f開発チームとマーザの協業によるモデルである。

コンサート用途においては、当初はProject DIVA Fシリーズの販促用としてミニライブに登場する程度だったが、マジカルミライでは2013年の初回より継続して主軸のモデルとして採用され続けているモデルである。当初はマジカルミライ専用に近い状態だったが、2015年のMIKU EXPO 2015 Shanghai以降はMIKU EXPO系コンサートを含む様々な場面で採用されるようになった。PS Vita版のProject DIVA fが先にリリースされた事や、当初はほぼマジカルミライ専用だった事から、「fモデル (小文字表記)」や「マジミラモデル」と呼称される事もある。

本モデルはPSP、ミクパモデルの路線を継承したアニメ調モデルである。中でも現在では透過スクリーンを用いる、ほぼ全てのコンサートの主軸モデルとして存在する。

FTモデル

2013年の「初音ミク Project DIVA Arcade Future Tone」用として、物理演算や手のサイズ周りといった改良を施したACモデルの後継である。PS4版のFuture Toneは勿論、Nintendo Switch版のMega 39’sにおいてもFTモデルが使用されている。ACモデルに対する改良版ということもあり、「新アケミク」と呼ばれることもある。

コンサート用途としては長らくマジカルミライの「深海少女」に限られていたが、MIKU EXPO 2016や初音ミク DAIBA de DIVA Future Tone DXにおいて一部の楽曲をFTモデルでレンダリングし直した事で、現在でも稀に見る事が出来るモデルである。

本モデルが主軸モデルとして採用されているコンサートは存在しないが、Daiba de DIVA (東京ジョイポリスでのミニライブ) でFモデルより多めに採用された事例が存在する。

セカイモデル

2019年の雪まつりで開催された「HARD ROCK Family LIVE」におけるバンドリと夜行性ハイズのコラボ時の初音ミクをベースに、プロジェクトセカイ用として製作されたモデルである。一応セガもプロジェクトセカイに絡んでいる事からセガ系モデルに分類しているが、バンドリ開発陣のColorful Pallete・Craft Eggの影響を強く受けた完全新作なモデルである。

コンサート用途としてはまだ限られており、マジカルミライやMIKU EXPOで採用された事例はなく、「かわさきジャズ2019 まらしぃ with 初音ミク、鏡音リン piano acoustic live」や「LiveSession! まらしぃ with 初音ミク&鏡音リン Piano acoustic live in SNOW MIKU」で採用されたに過ぎない。「プロセカモデル」と呼称される事もある。

CFM系モデル

クリプトンが直接手がけたモデルや、クリプトン公式として採用される事の多いモデルをCFM系と分類しました。

14/17モデルはクリプトンのR3システム (リアルタイムに3Dキャラクターの動き、表情を楽曲に合わせてレンダリングするシステム) と混同されることがあるが、R3システムと14/17モデルは別である。
R3システムは冨田勲「イーハトーヴ交響曲」のように別のモデルでも動作し、17モデルのブラッシュアップ版でもMIKU EXPO 2018 USA&Mexicoのようにプリレンダリング (事前に出力されたもの) が用いられたケースもある。

14モデル

2014年3月にBUMP OF CHICKENとのコラボレーションで初登場したモデルである。クリプトンの独自開発のモデルである。読み方は「イチヨン」である。

コンサート用途としてはレディーガガのワールドライブ「ArtRave: The ARTPOP Ball」における前座として利用されたのが初である。他にも、BUMP OF CHICKENの「WILLPOLIS 2014」の東京ドーム公演にて使用されたケースもあるが、基本的に「初音ミク」単独としてのコンサートでは使用されていないモデルである。

珍しい使用例ではあるが、バンダイの発売した「ハコビジョン」という食玩に使われている初音ミクが14モデルだったりする。これが一応単独での使用例…という事にはなるだろう。

17モデル

2017年9月にマジカルミライ2017の企画展において初登場したモデルである。開発チームについては特に明示されていない。 読み方は「イチナナ」である。

コンサート用途としては先述の企画展で開催されたミニライブ以外にも、「SNOW MIKU LIVE! 2018」、「MIKU EXPO 2018 USA&Mexico」において使われている。SNOW MIKU LIVE! 2018は初めてR3システムを強く押し出した公演であり、同時に17モデルについても見た目を含む相当の改良を行なった。当初の17モデルと色味等が異なるが、クリプトンは17モデルのブラッシュアップ版と命名している。

つみ式モデル

つみだんご氏の製作したMMDモデルをベースに、クリプトンが改良を施して「低コスト」案件用として採用しているモデルである。イベント用AR合成や様々な場面で使用されるモデルである。

コンサート用途としては、初音ミクシンフォニーやMIKU EXPO 2021 Onlineで採用された実績を持つ。

LATEGRA系モデル

株式会社LATEGRAが手がけたモデルをLategra系モデルと分類しました。会社の経緯上、ドワンゴ関連の案件に携わる事が多いのでニコニコ系とも言えるかもしれません。

超歌舞伎モデル

2016年のニコニコ超会議での「超歌舞伎 Supported by NTT 『今昔饗宴千本桜』」で初登場したモデルである。株式会社LATEGRA (2017年までは株式会社Lateensailと株式会社Livegraphicsの共同) が製作している。呼び方は決まっていないが、「松竹モデル」などと呼ばれる事もある。

コンサート用途としては少し特殊ではあるものの、超歌舞伎シリーズに2016年以降継続して使用されている。一応透明なスクリーンに投影し、中村獅童さんが毎回テーマソングで煽ってくれる盛り上げてくれる形式ではあるので、コンサート用として区分する事にした。

また、2017年の超歌舞伎をベースにしたPSVR向けソフト「超歌舞伎VR~花街詞合鏡~」(既に配信終了) や、HololensとUnityを使用した舞の実演を行っており、特殊な用途ではあるものの、ゲームとして採用された実績もあると言えるだろう。

19モデル

2019年のマジカルミライ2019で初登場した、14/17モデルの後継となるコンサート用のモデルである。超歌舞伎モデルを製作している株式会社LATEGRAによる製作であり、CFM独自開発だった14/17モデルから大幅に品質が向上した。読み方は明示されていないが、14/17モデルと同じく「イチキュウ」と読まれる事が多い。

コンサート用途としてはマジカルミライ2019以降のマジカルミライとMIKU WITH YOU 2020で使用されているが、現状では一部楽曲用の採用にとどまっている。クリプトン曰く「R3システム」上で動作しているとの事。R3システムの採用により、マジカルミライ2020では従来撮る事の出来なかった側面や背面からのリアルタイム映像が追加されるなど、着実な改良が行われているモデルでもある。

目の虹彩が超歌舞伎のモデルとかなり類似している事、ミクパモデルのような髪飾りの発光、AC/FTモデルのような肉付きという特徴点が見られる。

その他

その他、分類が困難なモデルについてはこちらにまとめました。

Dreamy Vocalモデル

中国のテンセントが作った初音ミクのリズムゲーム、「初音未来:梦幻歌姬」(ドリーミーボーカル) で採用されたモデル。MIKU WITH YOU 2017で採用されたに留まっている。ゲームが中国国内でしか遊べず、かつ2020年1月にサービスが終了した事で、今後は恐らく使用される事の無いモデルである。

ままま式あぴミク

2012年に開催されたコンサート「HATSUNE Appearance」で使用されたモデルである。コンサート自体は八景島シーパラダイスの「39’s CARAVAN presents 夏祭り2012」の一環として行われたもの。八景島でのプレイベントの他、2013年には大阪と秋葉原でHATSUNE Appearance 『夏祭初音鑑』が開催され、ドミノピザまでコラボするという、当時はかなり大きなイベントとして認識されていた。

他のモデルよりかなり「幼め」な見た目をしているのが特徴点である。ちなみにコンサートでもMMDを使っていたとの事。なお、コンサートで使用されたモデルとしては唯一、非合法な手段 (ゲームからの不正リッピング) によらずpiaproからダウンロードする事が出来る。

加速式ミク

「ぶれないアイで」や「ラッキー☆オーブ」のMVを担当している事で有名な加速サトウ氏の初音ミクだが、2021年のMIKU EXPO Onlineにおいて「ラッキー☆オーブ」 用のモデルとして採用された。

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